研究・開発

Research and Development

私達は長い間、スッポン卵について数々の研究や論文発表をしてまいりました。

その中の「若々しさ」や「健康づくり」に関連している試験をいくつかご紹介させていただきます。

実験1(抗糖化)若々しさの秘訣は糖化を防ぐこと
実験2(抗炎症)若々しさの秘訣は炎症を抑えること 
実験3(血漿粘度)若々しさの秘訣は血流をよくすること 
実験4(肌の水分量)若々しさの目安 
実験5(コレステロール)若々しい脂質バランス 

若々しさの秘訣は糖化を防ぐこと

実験1(抗糖化) (研究実験:東海大学 農学部)
近年糖質の過剰摂取が老化を加速し病気を増やしていると指摘されています。エネルギー源となる糖ですが、甘いものや、炭水化物の摂りすぎなどにより、エネルギーとして使いきれなく余ってしまったブドウ糖が、血液、血管、細胞などのタンパク質と反応し、それぞれのタンパク質の働きが阻害されていきます。
血液のヘモグロビンが糖化されると、酸素を運ぶ能力が低下し、新陳代謝が低下します。
LDLコレステロールが糖化されると、血管内にこぶができ、動脈硬化の原因になります。
細胞膜の情報を伝えるチャネルタンパク質が糖化すると、必要なものの出し入れができず、細胞死が起きてきます。このように、糖化と老化は非常に関係の深いものなのです。

そこで、スッポン卵粉末が糖化にどのような影響を及ぼしているのかを試験してみました。

今回、スッポン卵粉末の生体への効果を検証する目的で、糖尿病ラットにスッポン卵粉末を与え、生活習慣病の進展で蓄積することが知られているAGEs(最終糖化産物)が抑制されるかを調べてみました。

 

 

 

 

実験結果

この試験により、スッポン卵粉末を食べていたラットは、通常食を食べていたラットより糖化から起こる血中AGEs(CML)の量が減少した。また、これは、糖質をエネルギー代謝してAGEsを減少させる方法とは別の作用をしていると考えられています。

若々しさの秘訣は炎症を抑えること

近年、慢性的に起こる慢性炎症が老化を促進すると言われています。慢性炎症とは、痛みを伴わない微弱な炎症が体内でずっと続いてしまうことを指します。この弱い炎症がずっと続くことにより、老化だけでなく、様々な疾患の原因になってしまっていると言われています。そこで、スッポン卵粉末にどれだけ炎症を抑える力があるかを試験してみました。

実験2(抗炎症)
薬剤による耳浮腫の違い1[塩化ピクリル] (研究実験:東京農工大学 農学部)
塩化ピクリルという薬剤を耳に塗ると、炎症を起こし耳が腫れてきます。
左耳に塩化ピクリルという薬剤を塗った後の耳の腫れ具合を観察した。

実験結果

スッポン卵添加食の方ではケラチノ層の肥厚はわずかにしか起こらず、過度の肥厚による角質層の剥離は全く見られなかった。

薬剤による耳浮腫の違い2[アラキドン酸] (研究実験:武蔵野大学 薬学部)
こちらは、アラキドン酸という薬剤を塗った後の耳の腫れ具合を観察した、卵との違い、親のスッポンとの違いで評価した

 

実験結果

卵どうしでもこれだけ違い、親のスッポンと比較してもよい結果が出た

若々しさの秘訣は血流をよくすること

実験3(血漿粘度)
スッポン卵粉末、ニンニク粉末混合食長期給餌が血漿の粘度に及ぼす影響(研究実験:宇都宮大学 農学部)

よく血液粘度を測る際、赤血球がくっついて流れが悪いですねと言われることがあります。しかし、赤血球は流れが遅いところでは互いにくっつく性質があるので、これだけでは判断はできません。血液の粘度を測る時は、血液から赤血球などの細胞を取り除いた血漿の粘度がどうなっているのか測ることも大切です。ここでの試験結果は、スッポン卵粉末とニンニクを食べ続けてきた老齢ラットの血漿粘度を測っています。

実験: 2年間にわたり対照食を与えた群(6匹)、および1%のスッポン卵粉末とその半量(0.5%)のニンニク粉末を含む食餌を与えた群(7匹)から、頚動脈採血をおこない、その粘度を測定しました。

 

実験結果

図に示すように、長期間スッポン卵粉末およびニンニク粉末を摂取した老齢ラットでは、対照のものに比べて18%程度低いという結果がでました。
これまで血液の粘度は、赤血球などの血球成分の動態から説明される事が多かったのですが、本実験の結果は、血漿そのものの粘度が著しく変化しているのが興味深いといえます。以上の結果はスッポン卵粉末とニンニク粉末の摂取は、血栓系の疾患、高血圧症や動脈硬化に関連する様々な疾患に期待できることを示唆しているといえます。

若々しさの目安

実験4(肌の水分量)
スッポン卵製品継続摂取における肌質及び体内に及ぼす影響 (自社調べ)

実験: 40歳代の女性を対象にスッポン卵製品を5粒摂取群と10粒摂取群にわけ8週間継続摂取させ肌質に与える影響を調査しました。

 

実験結果

スッポン卵製品の摂取前後で水分含量にかなり明確な変化が見られており、しかも5粒摂取群に比較して10粒摂取群の方が変化が大きいように思われます。このような結果を見ると、スッポン卵製品は肌の状態に良い効果をもたらしていると考えて良さそうである。という調査結果がでました。
また、被験者らによる「肌状態の変化(アンケート)」においても摂取開始時と終了時の変化が大きく見られ、肌状態の改善を示唆する結果が得られています。

若々しい脂質バランス

実験5(コレステロール)
スッポン卵粉末と通常食他によるコレステロールの違い (研究実験:武蔵野大学薬学部)

実験: 生後3ヶ月のラットを通常食、通常食に鶏の卵を1%含有した食餌、通常食にスッポン卵を1%含有した食餌という3つの群に分けて飼育し、3ヶ月後のコレステロール値を計測しました。

 

実験結果

卵はコレステロール値が高い、上げるなどという話を耳にしますが、本当のところは図が示すようにコレステロール値の高い食品ではありません。なぜならば、卵自体にコレステロール値を下げる成分が含まれているからです。中でもスッポン卵は特に多いといわれています。 この実験結果からもスッポン卵粉末における「総コレステロール値」は他の餌に比べとても低く「善玉コレステロール」は一番多く、「悪玉コレステロール」は少ないという結果がでました。逆に総コレステロール値が高く悪玉コレステロールも多い「鶏の卵」に比べると、いかに「スッポン卵」が理想的な食材であるということが、この実験結果からも確認出来ます。

コレステロールについて

コレステロールについては誤解されている部分が多いのですが、コレステロールはすべて悪者ではなく、リン脂質とともに細胞膜の重要な構成成分です。また、食物中のコレステロールが直接、血液中のコレステロールに影響を及ぼす事は稀です。以前は「体に悪いもの」という印象があったのですが、最近の栄養学では、コレステロールとは、脂質の一種の遊離脂肪酸で、細胞膜胆汁酸、各種ホルモン、ビタミンDの前駆体の原料となり、健康な体を維持するには無くてはならないものです。食事からも摂取されますが、それよりはるかに多い量が肝臓と小腸で合成されています。HDLは善玉、LDL は悪玉という常識ができていますが、本来、善玉も悪玉もなく、両方が必要不可欠でありバランスが重要なのです。

※これらの実験に使用している卵はすべて殻ごと粉末にしています。